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乙型改一潜水艦 1

08-1 伊44

竣工時の伊44です。
(クリックで拡大します)
竣工時の伊29と比較して、以下の点に違いが見られます。
1  ムアリングパイプの廃止
2  潜舵ガードの廃止
3  左舷の錨の廃止(建造中での変更か?)
4  飛行機格納筒の防弾板?の廃止
5  クリートより前にある手摺を2段から1段へ変更
6  25mm機銃脇のブルワークの上部カット
7  空中線引込筒?の追加
8  1.5m測距儀から15cm双眼望遠鏡へ変更
9  艉信号灯の廃止
10 14cm砲脇の張り出しの廃止、ブルワークを低い手摺に変更
11 応急遮断弁の装備
12 艦尾付近の手摺を固定式に変更(右舷は起倒式無線檣まで)
伊45は舷外電路が排気口の下を通っていることと、方位測定機のガードが廃止されていること以外はほぼ同じようですが、写真が鮮明ではないためはっきりとはわかりませんでした。 

その他の乙型改一潜水艦は写真が無く、詳細は不明です。
なお、大日本絵画社の「日本海軍の潜水艦 その系譜と戦歴全記録」P.73にある写真のキャプションは伊37とありますが、この艦は乙型改一の特徴を有しており伊37ではありません。
特四式内火艇を搭載する龍巻作戦に参加予定の乙型改一潜水艦は、伊41と伊44だけであり、また舷外電路の位置が伊44とは違っているため、この写真の艦は伊41であると思われます。


08-2 応急遮断弁

主機械排気口のある応急遮断弁覆いの形状は、私の持っている資料では艦内側面だけのため、平面形状を推定してみました。
右舷側の内側前方が暗く写っているため、この部分も外側と同様斜めになっているかと思いましたが、前端の傾斜角が左右で同じため(赤い線)内側は直線だと判断しました。
なお、外側上辺(青い矢印)は少し丸みを帯びています。

写真1(伊44) 日本海軍艦艇写真集 潜水艦・潜水母艦 ダイヤモンド社 P.36より
写真2(伊48) 丸エキストラ戦史と旅No.15 P.34より

乙型改一潜水艦 2

09-1 伊44-2

昭和20年4月の多々良隊出撃時の伊44です。
(クリックで拡大します)
この時の写真は、艦橋付近を写したものが1枚だけあるのみです。
この写真では艦橋前の航空機格納筒が撤去されていますが、回天は4基のみ搭載で出撃しています。
この時の伊44は、前甲板の航空機搭載設備は撤去したものの、回天搭載設備は未設置だったと推定して図を描きました。
その他この写真からは、空中線は艦橋から前方に延びていること、方向探知機は13号電探に換装されていること、逆探は未装備であることが判ります。
残念ながら艦橋脇の波除けの形状はわかりませんでしたので伊36のままとしてあります。


09-2 伊44

この写真では舷梯(青い矢印)より前に4本の手摺支柱(赤い矢印)が写っています。
つまりこの写真は図の橙色の矢印まで写っていることになりますが、伊36のような舷側への張り出しが設置されているならば見えているはずです。
艦橋前の飛行機格納筒は撤去されたものの、舷側の張り出しを含む回天搭載設備は未設置だと思われます。
艦橋上には13号電探が見えています(緑の矢印)。

写真1・2 人間魚雷回天特別攻撃隊写真集 全国回天会事務局 P.94より
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老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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