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丙型改潜水艦 1

13-1 伊52

昭和19年6月の沈没時の伊52です。
(クリックで拡大します)
伊52の写真は戦時中のものは見当たりませんでしたが、平成7年の海底探査の際のものが多くありましたので、これを参考にしています。
公式図は「伊52潜型」の舷外側面がありますが、この図は計画図に各艦の違いを記したもののようです。
まず船体は、排気口位置や上部縦舵ガードの上側が無いことなど乙型改二と同じ特徴を有しています。
艦首左舷側の写真はありませんでしたが、左舷の錨は無いものと思われます。
丙型改の後甲板の兵装は14cm単装砲ですが、伊52だけは25mm連装機銃2基となっています。
その横にある波除けは、乙型では14cm砲の部分が丸く張り出していましたが、丙型改にはありません。
後甲板の起倒式無線檣は廃止されています。

13-2 伊52 破壊箇所
海底に眠る伊52は、赤い部分が破壊されています。


終戦時の伊58の艦尾付近のよくわかる動画を見つけましたので、「乙型改二潜水艦 3」の図を修正しました。
1 変更された船体排水孔の後端位置の修正
2 上部縦舵ガードに軽目穴追加(乙型改二と丙型改でこの部分がわかる写真があるのは伊58と伊52のみです。伊52には軽目穴はありません。)
また、艦橋平面図に昇降式短波無線檣直後の25mm機銃水密弾薬包筒が抜けていましたので追加しました。

丙型改潜水艦 2

14-1 伊53-2

昭和20年7月の多聞隊出撃時の伊53です。
(クリックで拡大します)
伊53は、船体の排水孔が乙型や伊52とはかなり違っています。
艦尾付近の排水孔は、よくわかる写真が無いため推定部が多くなっています。
艦橋にはシュノーケルが装備されたため、伊58と同じように機銃が移設されており、その横のブルワークも膨らみが設けられています。
ただし、艦橋後部にあったと思われる双眼鏡は、シュノーケル横には見当たりません。

14-2 伊53-回天
(クリックで拡大します)
後部甲板の舷側への張り出しは伊58のように大きくは無く、14cm砲横の波除け部の張り出しを前後に伸ばした程度です。
前甲板の波除けは艦橋脇の部分のみ残されています。


14-3 伊53

回天搭載設備は舷側ぎりぎりにあり、舷側への張り出しもほとんど見られません。

写真1 日本海軍艦艇写真集 潜水艦・潜水母艦 ダイヤモンド社 P.85より

丙型改潜水艦 3

15-1 伊53-1

伊53の竣工時の推定図です。
(クリックで拡大します)
伊53には、昭和19年12月の金剛隊出撃時に撮影されたと思われる写真があります。
見送りの内火艇から艦橋付近を撮影したものですが、戦後の写真では舷外電路の上にある排水孔がこの写真ではありません。
つまりこれらの排水孔は、回天を6基搭載するための改装で空けられたものと推定しました。

以上で乙型・乙型改一・乙型改二・丙型改の考証を終わります。
次回からは阿賀野型について訂正および追加を書きます。
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老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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