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隼鷹 18

煙突にある空中線支柱の構造です。
マリアナ沖海戦時に煙突が損傷したため、それ以前と以降では違っています。

19-1 空中線支柱1

まずは、マリアナ沖海戦時以前です。
図1 煙突の前半部にある通路はグレーチング構造です。
図2 通路と同一平面にある空中線支柱と手摺です。
公式図の上部平面では、基本となる空中線支柱は煙突から伸びていますので、通路の直下にあるものと思われます。
通路の煙突前端付近にはサイレンがあるため、手摺のみ一部飛び出しています。
図3・4 図2の空中線支柱の下に何本かの支柱がありますが、緑・水色・青の順に見ていくと構造は判りやすいかと思います。
この図4の状態が新造時です。
図5 マリアナ沖海戦時には、空中線支柱にも変化が見られます(機銃増備の際に空中線の位置変更がされた為か?)。
赤い線で示した支柱は、1本の柱ではなく、2本の柱で構成されています。
(写真 「丸スペシャルNo.11 空母隼鷹・飛鷹 潮書房」P.9より)

19-2 空中線支柱2

マリアナ沖海戦後の修理後です。
図1 煙突外周の通路から飛び出している空中線支柱は、軽め穴構造の通路のようになっています。
図2・3・4 手摺と上下にある支柱の構造です。

隼鷹 19

20-1 断面2

諸要部断面その2です。
(クリックで拡大します)
艦橋部分は、この諸要部断面には描かれていません。
また、艦橋脇の探照燈が描かれていますので、少なくとも船外部はマリアナ沖海戦時以前の状態です。

150番と134番の左舷には、缶室への通風路がありますが、詳しくは次回に書きます。
また134番では、機銃座下の支柱と船体間の補強板の形状がわかります。

隼鷹 20

21-1 左舷給排気口1

最上甲板平面の左舷中央部には、給排気路が幾つか描かれています。
上図は機銃座の前半部までです。
艦首側より、第二缶室強圧通風路・第三缶室強圧通風路・左舷発電機室排気路です。
それぞれの給排気口は、吸気は機銃甲板レベル、排気は最上甲板レベルに開いています。
写真1(「歴史群像 太平洋戦史シリーズNo.22 空母 大鳳・信濃 学習研究社」P.120より)では、第二缶室通風路と発電機室排気路は確認できます。
写真2(「世界の艦船増刊 日本航空母艦史 海人社」P.93より)では、第二缶室通風路の前に2本の支柱が見えます。
上にある作業員控所と予備艦橋用の支柱でしょうか。

21-2 左舷給排気口2

機銃座の後半部です。
艦首側より、左舷発電機室給気路・左舷主機械室排気路です。
ただ、左舷主機械室排気路には大きなカバーがあります。
(写真3 「丸スペシャルNo.11 空母隼鷹・飛鷹 潮書房」P.52より、写真4 上の写真2と同じ)
左舷主機械室給気路は後日書きます。

21-3 左舷機銃座

この左舷機銃座には、25mm単装機銃が2基増備されました。
この際、機銃座の形状が変わっています(図の赤い線が以前の形状)が、昭和19年5月頃の写真(写真5 上の写真1と同じ)と昭和19年末の写真(写真6 上の写真3と同じ)ではその変化がわかります。
増備時期はマリアナ沖海戦後と思われます。
また、上部平面では、ここにある作業員控所に扉の表記があるものがあります。
これは、作業員控所の下が銃側弾薬格納所になっているためで、3箇所あります。
写真7は終戦後の解体時のものです。(「丸スペシャルNo.56 日本の空母III 潮書房」P.63より)
中央のものは壁面が外されており、中の棚が見えます。

隼鷹 21

22-1a 左舷側面2

マリアナ沖海戦時頃の、艦橋部の左舷側面です。
(クリックで拡大します)
機銃座付近には飛行機救助網がありましたが、昭和19年5月頃の消火訓練時の写真では見当たりませんので、この図では描いていません。

22-1b 左舷側面2

昭和19年末頃の、艦橋部の左舷側面です。
(クリックで拡大します)

22-2 左舷給排気路

左舷の給排気口は、この位置にあると思われます。

22-3 左舷主機械室排気路

左舷主機械室排気口のカバーは、諸要部断面には描かれていません。
ただ以前書きましたように、この公式図が新造時の隼鷹の姿を完全に描いた物とは思えない所がありますので、描かれていないからといって新造時には無かったとは言い切れません。
鮮明な新造時の隼鷹の写真が無いのが残念です。
この図は写真からの推定図です。
なおこの図のみは、断面を前方より見た図で描かれていますので注意してください。

隼鷹 22

23-1 3・5番高角砲座

右舷3番・5番高角砲の間には、マリアナ沖海戦後に25mm単装機銃が2基増備されました。

23-2 右舷機銃座

右舷後部機銃座にも、マリアナ沖海戦後に25mm単装機銃が2基増備されました。
写真(「丸スペシャルNo.56 日本の空母III 潮書房」P.63より)は解体時に左舷から見たものですが、無線檣の脇にある単装機銃用の防弾板が確認できます。
ただ、この防弾板が単装機銃と同時に設置されたのかは、昭和19年末の写真では不鮮明なため確認できませんでした。
右舷と同様に作業員控所の下が銃側弾薬格納所になっている所があります。

23-3 右舷探照燈

右舷後部の探照燈格納所は、舷側に張り出しています。(黄色の矢印部が断面図の場所です)
また甲板上にある蓋は、写真(「丸スペシャルNo.11 空母隼鷹・飛鷹 潮書房」P.58より)でも判るように厚みがあり、飛行甲板と面一ではありません。
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老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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