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隼鷹 27

28-1 揚艇機

艦尾最上甲板には、揚艇機が機銃甲板平面にあります。
この図は揚艇機から伸びるワイヤーです。
途中にあるのは滑車の類だと思われます。

28-2 艦尾機銃座

艦尾の支柱の途中には、新造時からリールフラットというものがありました。
昭和18年には、これを拡大して25mm3連装機銃が2基設置されました。
ここには銃側弾薬格納所や兵員待機所が設けられていたと思われますが、わずかな写真からでははっきりとした事は判りません。
図の銃側弾薬格納所や兵員待機所は推定です。
さて、この昭和19年末の公式図(上部平面)では艦尾の3連装機銃が3基描かれています。
(上図は、最上甲板平面にアウトラインのみ描かれている2基用の機銃座を描いています)
しかし、戦後の写真を見ると中央にある機銃射撃装置用のブルワークが残っており、これは計画だけで最後まで2基だったようです。
飛行甲板の回りにある人員救助網は、新造時には艦尾側の全周にありましたが、この機銃座設置の際この付近のものは撤去や形状変更がされています。

28-3 弾薬格納所 改

「隼鷹 25」で書いた「十二糎二十八連装噴進砲装備要領図 第四回」には艦首にある機銃座の一部が描かれています。
それによると以前推定した銃側弾薬格納所に間違いがありました。
改めて書き直しましたのでよろしくお願いします。


28-4 艦尾機銃座

終戦後の写真では、艦尾機銃座に張り出しのようなものがみえます(赤い矢印)。
マリアナ沖海戦前の写真では無いようですので、それ以降に追加されたものと思われますが、用途は不明です。

写真1 丸スペシャルNo.56 日本の空母III 潮書房 P.62より

隼鷹 28

29-1 機銃変化

隼鷹の武装の変化を検証してみます。
(図はクリックで拡大します)
図の武装は、赤色が新設、水色が移設、青色が既設です。

一番上は新造時で、12.7cm連装高角砲6基と25mm3連装機銃8基でした。
2番目の図は昭和18年に行われた機銃増備後です。
25mm3連装機銃8基と25mm単装機銃12基が増備されました。
なお、飛行甲板上の5基は移動式です。
飛鷹の昭和18年10月の消火用泡沫剤試験での写真には、艦橋後部に増設された3連装機銃が写っており、隼鷹もほぼ同時期には増備されたものと思われます。
写真を検証した結果、マリアナ沖海戦はこの状態であったものと推定しています。
3番目はマリアナ沖海戦直後に行われた機銃増備後のものです。
25mm3連装機銃3基、25mm連装機銃2基、25mm単装機銃15基が増設されました。
この時は、まだ噴進砲は装備されてはいません。
「日本空母物語 福井静夫著作集第七巻 光人社」の巻末にある「あ号作戦後の兵装増備の状況調査」において、増備時期不明と書きました5基の既設分の25mm単装機銃は、飛行甲板上の移動式機銃を移設したものではないかと推定しました。
その後(昭和19年9月頃か)、1・2番高角砲の艦首側にある各3基の単装機銃を撤去して、12cm28連装噴進砲を装備したのが一番下の図です。
昭和20年には更に武装の変化があるようですが、残念ながら資料がありません。

以上で隼鷹の考証は終わりです。
この後は側面図と断面図となりますが、申し訳ないことにまったく描けていません。
描き上がったところから順次投稿しますが、申し訳ありませんが時間をください。

なお過去の記事で、艦首機銃座の銃側弾薬格納所の部分の記述、及び側面図を直しました。

隼鷹 29

30-1a 右舷側面3

マリアナ沖海戦時頃の、艦中央部の右舷側面です。
(クリックで拡大します)

30-1b 右舷側面3

昭和19年末頃の、艦中央部の右舷側面です。
(クリックで拡大します)

30-2 着艦指導燈

側面図では着艦指導燈は収納状態で描いてあります。
写真(写真1 「丸スペシャルNo.11 空母隼鷹・飛鷹 潮書房」P.13より、写真2 「歴史群像 太平洋戦史スペシャル3 決定版 日本の航空母艦 学習研究社」P.29より、写真3 「日本海軍の艦上機と水上機 その開発と戦歴 大日本絵画」P.192より)の赤い矢印が着艦指導燈(照星灯用)で、青い矢印が着艦指導燈(照門灯用)です。
写真1と2は収納状態で、写真3は展開状態です。
照門灯は基部の折りたたみだけで無く、ライト部が上下動します。
写真2では、ライトの設置されている枠が基部よりも下に飛び出しているのが判ります。(水色の矢印はそれの影です)

隼鷹 30

31-1 断面3

諸要部断面その3です。
(クリックで拡大します)
肋材101番のみ前面より見た図ですので、左舷側が描かれています。
なお、この部分の諸要部断面には何故かビルジキールが描かれていません。
この図でもそのままとしましたが、解体時の写真では肋材70番付近まであるのが分かります。
その他にも、舷外通路や給気口カバー等描かれていない物がありますが、そのままにしていますので注意が必要です。
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老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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