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占守型 8

08-1 マスト

前部及び後部マストです。
擇捉型と比較すると、前部マストはわずかに高く、後部マストはかなり低くなっています。
また空中線が張られているヤードも前後に伸びています。

08-2 方向探知機

方向探知機です。
前部マストと探照燈座の間にあり、それらに支柱が延びています。

08-3 模型

さすがに全ては再現できませんので、この様になりました。
ちなみに図面を1/700相当に縮小してみますと、前部マストの主柱の長さは23mm、後部マストの主柱の長さ(高さではありません)は9.5mmとなります。
実は前部マストは2回、後部マストも1回作り直しています。
前部マストの1回目は垂直がうまく出ていなかったからですが、これの2回目と後部マストは破損のためです。
全て完成し、写真まで撮影していましたが、落下と引っ掛けで全損でした。
この後は塗装に入りますが、もし破損したらさすがに気力が持たないかもしれません。

占守型 9

今回は大戦末期の占守についてです。

09-1 八丈 比較

ただ、その前に少々占守と八丈の違いについて書きます。
写真1は八丈、写真2と3は占守です。
(写真1 「丸スペシャルNo.28 海防艦 潮書房」P.38より、写真2 「丸スペシャルNo.28 海防艦 潮書房」P.6より、写真3 「終戦と帝国艦艇 福井静夫著 光人社」P.104より)
両艦とも前部マストには22号電探を装備するために改造されましたが、占守には上部マストに支柱があります。(青い矢印)
船体中央部には両舷に機銃座が設けられていますが、占守は煙突直後にそれがあり、八丈は後部マストの後方、二番12cm砲の跡にあります。
また、後部マストも八丈は以前のままですが、占守は形状及び位置が変わっています。
これらの相違点により、「写真 日本海軍全艦艇史 KKベストセラーズ」P.759の八丈の写真は占守であることが判ります。

09-2 最終時 艦首

では占守の艦首についてです。
(写真4 写真2と同、写真5 「写真 日本海軍全艦艇史 KKベストセラーズ」P.759より)
占守は戦中に艦首を喪失して簡易船型の艦首になりました。
写真4で舷窓の残り方やナックルから緑の矢印の位置、一番12cm砲の直前付近までが簡易船型の艦首になったものと思われます。
また、写真5では揚錨装置やボラードなどの位置が以前と変わっていないことが判ります。
ただ、防雷具フェアリーダーは省略されています。
海防艦丙型の艦首を取り付けたとする資料もありますが、深さが違いますし揚錨装置も違う位置にありますので、艦首新造の際に丙型を参考にしたという程度かと思います。

09-3 最終時 その他

その他の変更点は以下のようです。
(写真6・9 写真5と同、写真7・8・10 写真3と同)
赤い矢印  
船首楼後端と煙突直後両舷に機銃座を新設し、艦橋脇の機銃座を拡大しました。
これらに設置された25mm機銃は、艦橋脇は3連装のようですが他ははっきり判りませんでした。(船首楼後端のものは連装のような感じがしますが)
なお、二番12cm砲は写真に写っていますので残されていることが判ります。
黄色の矢印
艦橋前面に台座を設け8cm迫撃砲を装備。
橙色の矢印
信号所を後方に延長、艦橋天蓋部の測距儀付近のブルワーク部を拡大。
緑色の矢印
前部マストを改造して22号電探や逆探を装備。
探照燈座の基部と方向探知機の間に構造物が新設されています。(電探室か?)
水色の矢印
煙突上部の幅のすぼまりが無くなっています。
青色の矢印
後部マストは形状が変わり高さも高くなっています。
また、機械室給気路や空中線引込み筒の位置(黒い矢印)を比較すると、いくらか艦首寄りに移されているようです。
終戦後の写真では後部マストに13号電探はありませんが、写真9で黒くなっている部分があり(紫の矢印、ただし偶然そう写った可能性も有り)、13号電探が装備されていたのかもしれません。
白い矢印
爆雷投下台を撤去し、艦尾に張り出しを設け爆雷投下軌条に変更されました。 

占守型 10

10-1 占守 開戦時

占守の開戦時です。
(クリックで拡大します)
駆逐艦以下の小型艦艇は艦中央部の機械室の上は鉄甲板なのですが、これらには描かれている滑り止めの記号が、この占守の艦中央部には描かれていません。
12cm砲の周囲に描かれている大き目の滑り止めがそのまま艦中央部まで続いているためかもしれません。

10-2 占守 最終時

占守の終戦時です。
(クリックで拡大します)
終戦時の武装等は資料がありませんので、この図は推定図です。
後部マストは、主柱が艦尾側にあります。
13号電探ですが、終戦後の駆逐艦や海防艦等でこれを撤去した写真を見ると、電探本体のみの撤去で上下の架台は残されています。
終戦後の占守の写真ではこの架台も無い事から13号電探は装備されていないものと推定し、図には描いていません。

10-3 占守 開戦時 模型

12cm砲は盾を下部と後部を切り落とし、砲本体も上下を削って小型化してあります。
ただ、これでもまだ大き目のようです。
艦載艇は7mカッターと7.5m内火艇の長さを切り詰めた物を使用していますが、こちらももう少し短くしたほうが良いみたいです。
なお、カッター・ボートダビットと機銃はファインモールドのナノドレッドシリーズを、内火艇や爆雷関係等はピットロードのNE装備セットを使用しています。
甲板はやはり滑り止め付の鉄甲板として、全てグレーで塗っています。
また、艦底色はマスキングの際グレーが剥がれてきた為、今回は塗っていません。
年内完成を目指したため多少雑な点もありますし、まだ救命浮標など追加したい部分もあります。
そのうち追加工作等をするつもりですが、とりあえず占守はこれで完成とします。

全長11cmの模型に4ヶ月もかかってしまいました。
来年はいったい何隻完成させられるのでしょうか。

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老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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