FC2ブログ

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

昨年は、久しぶりに艦船模型を完成させることが出来ました。
(厳密にはまだ未完成ですけど)
ブログでの公開というのは、製作の後押しになりました。
とはいえ、このペースでは(艦船以外も含めて)数百積んであるプラモはとても消化できませんが。

現在は次回作の擇捉型の図面をチェックしています。
初期建造艦と末期建造艦では違う点があり、模型製作は1隻ですが図は2隻分必要です。
エッチングパーツを使用した超絶作例は無理ですが、公式図等を基本にした考証主体での製作をしてゆきます。
今年もよろしくお願いいたします。

占守

擇捉型 1

擇捉型の主な公式図は、初期建造艦の松輪の「舷外側面 上部平面」「艦内側面 上甲板平面」、中期の壹岐の「艦内側面 上甲板平面」、最後期の笠戸?の「舷外側面 上部平面」があります。
笠戸?としたのは、この図面が福江の公式図を元に改訂されたもので、福江の艦名が2本線で消してあり、その上にあるはずの艦名が残念ながら塗りつぶされて判らないためです。
ただ、出図の日付は昭和19年2月27日となっており、笠戸の竣工日と同じです。
もっとも、この図面に描かれている艦の特徴は、写真で判る範囲では同じ浦賀船渠製の干珠にもあてはまるようですので、もしかするとこれは干珠の図面であり、笠戸の竣工日に持ち出されただけなのかもしれません。
なお、これ以降はこの図面は笠戸として書きます。
松輪と笠戸ではかなり違いがみられますので、その違いについても書いていきます。

01-1 松輪 船体

松輪の船体です。
(クリックで拡大します)
舷外側面では水線部より上のみが描かれていますので、水線下は艦内側面を参考にして描いています。
そのためビルジキールは描いていません。(占守型の図も同じです)
占守型との大きな違いは艦首と艦尾です。
艦首は直線となり、フェアリーダーの位置も違っています。

01-2 艦尾

占守型の艦尾は水線部より若干張り出していましたが、擇捉型では垂直になっています。
そのため平面形状が変化しており、全長も短くなっています。
舵も半平衡舵から平衡舵になり、その周辺も変わっています。
それら以外の船体形状は占守型との変化は無いようです。

甲板はリノリウム張りと思われます。
この松輪の図面にはリノリウムの境界線は描かれていませんが、笠戸の図面にはそれらしき線が描かれています。
船首楼は波除けより後部、上甲板は兵員室の上がリノリウム張りであったようです。
ただ、6mカッターの付近ははっきりと判りません。
この部分は丙型海防艦の「甲板敷物図」を参考にし、カッターの下にある各種の格納箱まで張られていたと推定して描いてあります。

擇捉型 2

02-1 笠戸 船体

笠戸の船体です。
(クリックで拡大します)
まず舷窓の数・位置が変わっています。
松輪・佐渡・隠岐(六連は写真が見つからず不明)以外の艦はこの少ない舷窓のようです。
舷側のスパンウォーターが省略されていますが、これは福江・干珠・笠戸のみのようです。
リノリウム張りの範囲の変化もこの3艦のみではないかと思います。
艦首のフェアリーダーが先端の1基のみとなっていますが、これは干珠と笠戸だけです。
艦尾の爆雷投下台は投下軌条に変わっています。
ただ、干珠の写真は艦尾が不鮮明で軌条なのかは不明です。
それ以前の福江・天草・満珠は防弾板付の投下台です。

02-2 模型

模型は笠戸で製作しています。
占守と同様に艦首と艦尾の幅を広げ、艦中央部から艦尾への断面を修正してあります。
そのうえで擇捉型の特徴である艦尾を整形しています。
艦首側面形は傾きが大きすぎるため、こちらも直しています。
甲板は舷側部の盛り上がりを削ってあります。
また、艦中央部のリノリウムの張られていない所は、滑り止めモールドのある所と無い所ができてしまうため、全て削り取ってあります。
なお、船首楼甲板後端部は全てが壁面ではなく中央に開口部がありますが、これは省略しています。
プロフィール

老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

最新記事
カテゴリ
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
フリーエリア
検索フォーム
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR