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加賀 4

04-1 飛行甲板舷側

加賀の飛行甲板中央部には、改装前にあった煙突からの防熱対策の鉄甲板部がそのまま残っています。
改装前には煙突は両舷にありましたが、左舷の煙突の前端は右舷より後方になっていたため、飛行甲板の鉄甲板部もそれに合わせて前端部に差があります。(写真1の赤線)
なお、鉄甲板部の幅は後方で狭くなっていますが(写真1の青線)、これについては後述します。
この鉄甲板部の舷側には雨樋がありません。
写真3は三段空母時のものですが、舷側部はグレーチング構造になっています。
そして、グレーチング部と飛行甲板の境には排水溝が設けられているようです。(写真2と写真3の緑の矢印)
なお、このグレーチング構造の舷側部の無いところには雨樋があり(写真4)、これは改装後も同様です。
このグレーチング部は改装後には鉄板で塞がれています。(写真2の青い矢印)
この舷側部の左舷側は改装前後で前端の位置に違いが見られます。
改装前は煙突部の鉄甲板とほぼ同じ位置ですが(写真5)、改装後は右舷と同じ位置となっています(写真6)。

04-2 飛行甲板中部

前述したように飛行甲板中央部の鉄甲板部は幅の狭い区域があります。(写真7の赤い矢印間)
三段空母時の誘導煙突の上部には、兵員待機所のための防熱板と思われるもの(写真8)がある区間があります。
これが幅の狭い鉄甲板の区間とほぼ一致しています。(写真7の青い矢印間)
この防熱版は奥まで続いており、そのせいで熱対策である飛行甲板の鉄甲板部も狭くなっているのではないかと推定しています。

写真1 写真日本の軍艦第3巻 空母I 光人社 P.121より
写真2 世界の艦船増刊 日本航空母艦史(旧版) 海人社 P.31より
写真3 科学知識昭和8年7月号付録 海軍写真帖 科学知識普及会 P.11より
写真4 海軍艦艇史3 航空母艦 KKベストセラーズ社 P.60より
写真5 日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦 ダイヤモンド社 P.28より
写真6 写真日本の軍艦第3巻 空母I 光人社 P.125より
写真7・8 海軍艦艇史3 航空母艦 KKベストセラーズ社 P.61より

加賀 5

05-1 着艦制動策

改装後の着艦制動装置の横策の位置です。
第1横策は前部エレベーター後方の鉄甲板と木甲板の境目少し後方にあります。(写真1 矢印1)
ただ、昭和13年7月のこの付近を写した写真では策が写っておらず、使用されていない事もあるようです。
第2横策は煙突の後方付近にあります。(写真1 矢印2)

05-2 着艦制動策2

 注意 艦中央部の横策の考証に間違いがありました。
    詳しくは「加賀 11」をご覧ください。

昭和12年5月11日撮影の写真2では6本の横策が確認できます。
手前にあるのは第2横策ですので、これ以降から後部エレベーターまでの間に5本の横策があることになります。
縦策式着艦制動装置の駒板の位置を考慮した上で昭和15年ごろ撮影の上空写真と照らし合わせると、写真3の矢印が横策の位置と思われます。(写真は左舷側)
後部エレベーター後方には2本の横策があります(写真4 写真は右舷側)が、その導管装置は第2~6横策よりも舷側寄りにあります。
写真2と写真4の青い線は舷側にある元グレーチング部の境界線です。
このことから、元グレーチング部は後部エレベーター横のどこかで終わっているものと推測できます。
なお、この第8・9横策も使用されていないことがあるようですが、これについては次々回あたりで書きます。

写真1・3 写真日本の軍艦第3巻 空母I 光人社 P.125より
写真2 世界の艦船増刊 日本航空母艦史(旧版) 海人社 P.30より
写真4 世界の艦船増刊 日本航空母艦史(旧版) 海人社 P.31より
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老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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