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加賀 14

「加賀 12」で書きました、左舷四番高角砲の下にある庇状のものについてコメントをいただきました。
今回は改めてこの庇の部分について再検証してみようと思います。

さて、コメントはだいたい以下のような内容でした。
・左舷の庇状のものは改装前の四番高角砲(改装後は六番高角砲)下の測距所を移設したものではないか。
・理由は、増設した主砲からの爆風対策として移設したのではないか。
・右舷は、煙突の関係から高角砲付近ではなく、艦尾の機銃台最後部下に設置されたのではないか。

14-1 測距所

写真1は改装前の四番高角砲(改装後は六番高角砲)下の測距所です。
屋根と同じ大きさの構造物が下にあり、このなかに4.5m測距儀が設置されています。
改装後の左舷を写した写真は3枚しか見当たらず、どれもが鮮明ではありません。
写真2・4は前方から、写真3は後方からの撮影です。
しかし、その3枚すべてに改装前と同様な庇下の構造物は写っていません。
高角砲の支柱などは写っていますので、光の加減で影になっているとは思えません。

14-2 庇

写真4ではこの庇の下にある支柱が写っています。
写真3でも庇直下にこの支柱の影があるようです(緑の矢印。写真3aはコントラストをいじってあります。)
この庇状のものは測距所の移設では無いように思われます。

14-3 測距儀

写真5は右舷艦尾にある測距儀です。
では左舷の測距儀はどこにあるのか探してみました。
写真3の艦尾部を探してみましたら、不鮮明なため確実とはいえないものの、右舷と同じ位置に測距儀があるようです(橙の矢印。右はコントラストをいじってあります。)

写真1 海軍艦艇史3 航空母艦 KKベストセラーズ社 P.61より
写真2 海軍艦艇史3 航空母艦 KKベストセラーズ社 P.71より
写真3 日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦 ダイヤモンド社 P.33より
写真4 写真日本の軍艦第3巻 空母I 光人社 P.114より
写真5 世界の艦船増刊 日本航空母艦史(新版) 海人社 P.31より

今回コメントをいただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

隼鷹 35

解体中の隼鷹の写真で艦尾最上甲板が写っている物があり、以前の考証で訂正したいことが見つかりました。

36-1 最上甲板艦尾

艦尾にある爆雷投下台の位置ですが、右舷も左舷と同位置にあることがわかりました。
なお、右舷のみその後方に大きな張り出しがありますが、これが何のためなのかは不明です。(昭和19年末の写真ではこの部分が両舷に渡りキャンバスで塞がれている様にも見えるのですが)

右舷側の縦舵機調整所は新造時には緑色の線で描いたところにありました。
残念ながらいつ移動させたのはは不明です。
また元の線の消し方が結構雑なため、もしかしたら改訂欄の最後である19年10月末の時の改訂かもしれません。
その場合、計画のみで実施されなかった可能性もあります。

写真1 戦前船舶No.29 戦前船舶研究会 P.3より
写真2 丸スペシャルNo.56 日本の空母III 潮書房 P.62より

「隼鷹 32」の昭和19年末頃の艦尾部の右舷側面図も訂正しました。
プロフィール

老猿

Author:老猿
  
日本海軍艦艇を、公式図と写真から
検証しています。

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