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加賀 6

06-1 縦策式着艦制動装置

写真1は昭和5年撮影のもので、着艦制動装置は縦策式でした。
写真2は改装後の昭和15年撮影のものです。
青い矢印は伸縮継手、赤い矢印は縦策式着艦制動装置の縦策を持ち上げるための駒板です。
改装後も駒板がそのまま残っているのが確認できます。

06-2 縦策式着艦制動装置

写真3は赤城の後部エレベーター前付近です。
赤い矢印は駒板、青い矢印は伸縮継手です。
赤城の場合は後部エレベーター前に傾斜した部分(紫色の矢印)があり、鳳翔と同様に傾斜部の上端に縦策引き込み口があると思われます。
また、その後方には「加賀 2」の写真2と同様な蓋があります(橙色の矢印)。
さて、加賀には赤城のような甲板の傾斜部が無く、引き込み口の判る写真もありません。
写真4は写真1と同じものですが、駒板と判りにくいですが伸縮継手と思われるものが確認できます。
緑色の矢印で示した区間ですが、この写真では差がわかりにくいですが、同時に撮影された写真では暗く写っておりこの部分は木甲板では無いと思われます。
さて黄色の矢印で示したものが問題です。
大きさから伸縮継手ではなく、この位置では駒板でもありません。

06-3 縦策式着艦制動装置

写真5は昭和4年に撮影されたものですが、その一部を拡大してみると甲板の一部が浮き上がっています。
これは赤城の縦策引き込み口付近の蓋と同様なものと思われます。
またその蓋の端には鉄甲板部が確認でき、これは蓋の蝶番およびその補強部ではないかと推定しています。(なお、赤城の艦尾側の蓋にも同様のものが確認できます)
この蓋の前方にある鉄甲板部(写真4の緑色の矢印の区間)ですが、縦策の引き込み口付近の高さの変化が赤城は傾斜部でいっきに高くなるのに対して、加賀は駒板までの距離が長く緩やかに高くなっていっています。
そのため、着艦した航空機との最初の接触により縦策が甲板にあたり、木甲板では削られるため鉄甲板としたのではないかと推定しています。

06-4 縦策式着艦制動装置

写真6は昭和12年5月撮影のものです。
舷側部に元グレーチング部や排水溝が写っており、その内側には駒板も確認できますのでこの写真は後部エレベーター前の第6・7横策と思われます。
その第6と第7横策の間には黒い点が並んでいます(下写真は最も判りやすい部分を拡大したもので、点の並びは左右にも確認できます)。
この並んだ点が縦策引き込み口ではないかと推定しています。

写真1・4 日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦 ダイヤモンド社 P.28より
写真2 写真日本の軍艦第3巻 空母I 光人社 P.125より
写真3 写真日本の軍艦第3巻 空母I 光人社 P.88より
写真5 海軍艦艇史3 航空母艦 KKベストセラーズ社 P.61より
写真6 丸スペシャルNo.127 日本の空母II 潮書房 P.46より

これらの推定を元に「加賀 1」の図を直しました。

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日本海軍艦艇を、公式図と写真から
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