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隼鷹 36

37-1 艦橋

写真2は丸スペシャルNo.130「戦時中の日本空母II」からで、キャプションには昭和17年7月の艦長離着任式時の撮影となっています。
しかし、この年時には疑問があります。
写真1は昭和17年6月の撮影ですが、写真2の時点では艦橋上マストの見張所追加(A)、煙突の2キロ信号灯の移設(B)、空中線支柱の追加(C)、拡声器の移設(D)などが行われています。
また、写真3はマリアナ沖海戦直後の写真で、艦橋後部のマスト基部には機銃通信機があります。
写真2は写真3と同方向からの撮影で、既に機銃通信機があるのがわかります。
写真2は昭和18年2月もしくは12月の艦長交代時の撮影ではないかと推定しています。

37-2 飛鷹

飛鷹も昭和18年10月撮影とされる艦橋部の写真があり、隼鷹との違いが幾つか見られます。
隼鷹で行われた艦橋上マストの見張所追加(A)、煙突の2キロ信号灯の移設(B)、空中線支柱の追加(C)は行われてはいません。
拡声器の移設(D)は行われているようですが、最初からこの位置であった可能性もあります。
艦橋後部の機銃は設置されていますが、マスト基部の機銃通信機は見当たらずこの部分のレイアウトが違っているようです。
隼鷹の艦橋後部のマストには信号斜桁が追加されており(F、写真3では舷側側の桁は破壊されています)、飛鷹にもこれは見られますが、位置は飛鷹のほうが若干上にあります。

37-3 測距儀

この写真2で注意すべきところは艦橋前部にある4.5m測距儀です。
写真3のマリアナ沖海戦時の九四式高射装置と比べて、シールドの径が小さいうえ高さも低く、上部の突起部もありません。
この時点での隼鷹はまだ4.5m測距儀のままであり、しかも新造時の公式図ではシールド無しとされていますので、シールドは後から装着されたものと思われます。
飛鷹も同様に写真4ではシールド付きの4.5m測距儀ですので、隼鷹(および飛鷹)の九四式高射装置への換装は昭和18年末から19年初めごろではないかと思われます。

写真1 海軍艦艇史3 航空母艦 KKベストセラーズ P.171より
写真2 丸スペシャルNo.130 戦時中の日本の空母II 潮書房 P.35より
写真3 写真日本の軍艦第4巻 空母II 光人社 P.18より
写真4 日本海軍艦艇写真集 航空母艦・水上機母艦 ダイヤモンド社 P.102より


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日本海軍艦艇を、公式図と写真から
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